カナディアン・ワインが世界のベストワイン・ランキングの常連であることをご存知でしたか。カナディアン・ワインのラベルを見ると、多くはブリティッシュ・コロンビア州やオンタリオ州の小規模なブティック・ワイナリーのワインであることがその理由です。つまり大部分は、現地で消費されているのです。せっかくカナダを訪れたら、受賞歴も多い人気のビンテージワインをぜひ楽しんでみましょう。
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オンタリオ州の肥沃なナイアガラ半島がカナダの2大ワイン産地の1つであることはワイン通の間ではすっかり常識。この地域には、ナイアガラ・オン・ザ・レイク、オンタリオ・ワイン・トレイル、さらにはイニスキリンやペラー・エステートといった国際的に著名なワイナリーもあります。また、リンカーン地区は、知名度こそ低いものの、13のワイナリーが集まり、珍しいオーガニックのバライエタル(単一品種)ワインが作られています。また、ヒドゥン・ベンチ・エステート・ワイナリーやレッドストーン・ワイナリー、ローズウッド・エステート・ワイナリーなどのカルトワイン(入手困難なレアワイン)もあります。
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カナダにはほかにも有力なワイン産地があります。乾燥した土地といわれるブリティッシュ・コロンビア州オカナガンバレー、別名ナパバレー・ノースです。この地域でまず思い浮かぶのはケロウナですが、ペンティクトンの断崖の上にある小さなワイナリーは、かなりのワイン通の間でも「驚異的」とか「予想外」と高い評価を集めています。注目は秋のワイン・フェスティバル。また、のんびりとした雰囲気のフェスティバルとして人気のブルーループスでは、クラフトビールも堪能できます。
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これまでフルーツワインに関心がなかった方々もきっと驚くフルーツワインがあります。開拓時代から農業の豊富な歴史があるアルバータ州では、ワインづくりの最前線に立っていて、受賞の実績も重ねています。フィールド・ストーン・フルーツ・ワインズ、バーズ&ビーズ・オーガニック・ワイナリー・アンド・ミーダリー、チヌーク・アーチ、バー・エステート・ワイナリーといった有力農園では、ぶどうを使わないフルーツワインのビンテージに力を注いでいます。
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ブリティッシュ・コロンビア州の有力ワイン産地オカナガン・バレーから西に数時間のところにあるフレイザー・バレー。近年、農業からワインづくりへと転換が進んでいます。現地でおすすめしたいのが、バックヤード・バインヤーズ、タウンシップ7、ドメーヌ・ド・シャベルトンといった人気ワイナリーを巡ってから、山頂でピクニックが楽しめるスカイ・ヘリコプター・ツアーです。
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ナイアガラの名産といえば、アイスワイン。ペラー・エステートでは、極寒の冬に凍てついたぶどうの実を収穫するアイスワインづくりの様子をファンに公開しています。10ビロウ・アイスワイン・ラウンジでは、本物の氷でできたバーで芳醇な琥珀色のビンテージが味わえます(防寒着が用意されています)。
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カナダの新しいワイン産地として注目を集めるノバ・スコシア州。その中心地が田園風景が広がるアナポリス・バレーです。ここには20軒近いワイナリーがあり、グッド・チア・トレイルをドライブしながらワイナリー巡りが楽しめます。さらにグランド・プレ・ワイナリーでは、ぶどう畑でのポップアップ式のディナーや食をテーマにした映画祭も開催されています。
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カナダ屈指の穀倉地帯として知られ、広大なプレーリーが広がるサスカチュワン。そんなサスカチュワン州が今、ワイン産地として名乗りを上げました。カルガリー出身のワインづくりの天才、モニ・ミンハスが主導して、2018年、レジャイナ地区にサスカチュワン州最大のワイナリー・蒸溜所・醸造所の一大拠点が誕生します。その第1号をテイスティングするツアーがミンハス・サスクで実施されています。
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美しい田園風景が広がるプリンス・エドワード島(PEI)にも、ワイナリーはいくつかあります。赤い砂のビーチで知られる農産物豊富な島は、まさにアトランティック・カナダのグルメ天国。シャーロットタウンのマトス・ワイナリー&バインヤーズでテイスティングを楽しんだら、グルメ・ドライブ・ツアーや島全体が賑わう地産地消イベントのフォール・フレイバーズもおすすめです。また、春にはPEIのワイン・フェスティバルもお忘れなく。
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イメージ画像集
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