カナダ東部、特にフランス語圏で春といえばメープル。世界のメープルシロップの80%を生産する一大産地です。地元の人々と一緒に味わうハムや干しエンドウのスープ、ベークドビーンズといった伝統料理。地元のフェスティバル、霜の降りた森を駆け抜ける馬ぞり、雪の上に熱いメープルシロップを垂らしてからスティックに絡め取って食べるメープルタフィー、丸太切り競争、各種メープルワインの試飲など春ならではの楽しみがたくさんあります。
体験
春、カエデの木に穴を開ける時期になると、地元の人々は「シュガーシャック」と呼ばれる小屋を訪れ、あのとろけるようなメープルシロップの出来栄えを真っ先に味わうのが定番の楽しみ。このシュガーシャックはほとんどの都市や周辺部にありますが、一番人気はモントリオールのオー・ピエ・ド・コション。もう少し伝統的な雰囲気がお好みなら、モントリオールから1時間ほどの郊外にあるシュクルリー・ドゥ・ラ・モンターニュがおすすめです。
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オンタリオの「シュガーブッシュ」(シュガーメープルの森)が旬を迎えると、メープル好きはそわそわしてきます。そんなメープルファンが最初に訪れたいのが、オタワのダウンタウンにあるバニエール・ミュゼオパークで開催されるメープル・シュガー・フェスティバル。続いて、田舎に足を延ばし、エドワーズにあるスタンレーズ・オールド・メープル・レーン・ファームへ。ここでは1800年代から伝統的な手法でメープルシロップを製造しています。また、キュンバーランドにあるプルー・メープル&ベリー・ファームではクラシックなウッドキャビンで味わうブランチが人気です。
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モンクトンの田園地帯にあるトライツ・メープルズ。1900年から続く家族経営のこの店では、1年中メープル製品が楽しめます。メープルのシーズンには、薪ストーブで焼き上げるホームメードのパンケーキや熱々のメープル風味のニンジン・ベーコン巻が味わえます。大釜でカエデの樹液を煮詰めてメープルシロップを作る工程は必見です。
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ノバ・スコシア州北部の森にあるシュガー・ムーン・ファーム。春はたっぷりのブランチ(メープルマスタードのソーセージ、メープルホイップクリームをのせたコーヒーなど)が楽しめるシーズンです。さらに、ガイド付きの各種体験ツアー、カナダならではの定番アクティビティのほか、シュガーキャンプに見立てた設定で、地元のトップシェフを招いたシェフ・ナイトも開催しています。
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今やカナダのどこでも楽しめるメープル・ワインですが、最初に手がけたのが、オカナガン・バレーにあるラング・ヴァインヤーズです。シャルドネに特製のメープルシロップと樹液をブレンドしたライトな飲み口のデザート・ワインは、カラメル・アイスクリームとの相性も抜群。ケベック州でメープル酒を専門に扱うドマーヌ・ラブランシェでも味わえます。
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マニトバ州の小さな町、サンピエール・ジョリスで毎年4月に開催されるシュガリング・オフ・フェスティバルは、フランス植民地時代の歴史に伝統的なフレンチカナダ料理や各種実演、キャンディやシロップの試食、思わず踊りだしたくなるような陽気なフィドルコンテストなど盛りだくさんの内容です。
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